個人的名盤 7 選

個人的に名盤だと思うアルバムを 7 枚紹介します。レディオヘッドやジミヘン、ピクシーズやストロークスなども好きですが、オールタイム名盤ランキングに載っている日本でも知名度の高い作品は意図的に外しました。順位は、付けられません。

『風街ろまん』はっぴいえんど

1971年に細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂、松本隆という才能の塊みたいな人たちが注力して作った名盤。これを知ったのは最近ですが、1曲目の「抱きしめたい」(YouTube)のイントロからして、すごいセンスを感じます。世界で評価されている日本の名盤ランキングでも 5 位にランクインしているように、日本語のわからないリスナーにも高く支持されるほど素晴らしい楽曲が揃っています。日本人はこのサウンドに加えて詩人・松本隆の歌詞まで味わうことができるのですから、恵まれていると思います。

『3×3×3』ゆらゆら帝国

1998年の作品。世界的に評価の高いコーネリアスこと小山田圭吾に注目されたことで有名になった日本語ロックの名盤。ゆらゆら帝国のアルバムはどれも完成度が高いのですが、一枚だけ選ぶなら私はこれです。いきなり爆音から始まる「わかってほしい」、「昆虫ロック」や「発行体」などのかっこいい曲から「ドックンドール」などのメロウな曲まで、ツボを刺激されまくります。アンダーグラウンドな感じもありますが、物事を斜めに見るような人にはたまらないと思います。これぞオルタナティブ・ロック。激しい曲に疲れるときには、中心メンバー・坂本慎太郎のソロ作『幻とのつきあい方』がお勧めです。

このアルバムではありませんが、曲単位では「空洞です」が一番好きです。

『FAILBOX』奥田民生

日本の音楽はボーカルやメロディ重視でサウンドの隅々にまでこだわっているバンドが少ない印象ですが、奥田民生は違います。ユニコーンから長く活動しており、どの作品もそれぞれ面白いのですが、強引に 1 枚を選ぶならこのミニアルバムにします。奥田民生は多くのアルバムで息抜きのような曲やふざけた曲を入れていますが、これにはそれがありません。人気の高い名曲「野ばら」などには、キース・リチャーズとの活動などで世界的に知られるドラマーのスティーブ・ジョーダンが参加しています。奥田民生としても、半端な曲では失礼だとがんばったのだと思います。

『MTV UNPLUGGED IN NEW YORK(MTVアンプラグド・イン・ニューヨーク)』Nirvana(ニルヴァーナ)

ニルヴァーナと言えば名盤ランキング9位の『Nevermind』が有名ですが、その激しさに、聴いていてちょっと疲れることがあります。この作品はアコースティックギターを使って和やかな雰囲気で演奏されているため、元々のメロディの良さやエモーショナルな歌声の素晴らしさが際立っています。デヴィッド・ボウイのカバー「The Man Who Sold The World」も秀逸です。

『In the Aeroplane Over the Sea(イン・ザ・エアロプレーン・オーバー・ザ・シー)』Neutral Milk Hotel(ニュートラル・ミルク・ホテル)

1998年に発表された、オールタイム名盤ランキング 18 位のインディー・ロックの名盤です。日本で無名に近いのが信じられず、「日本で過小評価されているにも程があるニュートラル・ミルク・ホテルの名盤」という記事で紹介しています。

『Live at the Folklore Center NYC March 6 1967』Tim Buckley(ティム・バックリィ)

ジェフ・バックリィの父であるティム・バックリィのアコースティック・ライブを収録した作品です。死後 30 年以上経った 2009 年にリリースされています。素晴らしい歌唱で、初期のレディオヘッドが好きな人は気に入るのではないでしょうか。「ティム・バックリィの名盤ランキング TOP 3」でも紹介しているように、オリジナル・アルバムよりもお勧めです。

『The Fragile(ザ・フラジャイル)』Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)

エミネムの歌詞にも出るようにアメリカでは有名なインダストリアル・ロックバンド NIN の 1999 年の作品です。NIN を聴いたことがない人も、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)が 2002 年にカバーした名曲「Hurt」は聴いたことがあるかもしれません。オールタイム名盤ランキングでは 515 位であり、「Hurt」収録の『The Downward Spiral』(166 位)よりも低いのですが、音作りに徹底的にこだわっていることが感じられるこの作品が私は一番好きです。以降の NIN には興味を持てず、本作はとことん内省的な作品のため今ではほとんど聴くことはありません。が、高校生の頃に 1 年くらい憑りつかれたように聴いて飽きなかったので、ハマる人にはハマる作品だと思います。スマッシング・パンプキンズの3rdアルバム『メロンコリーそして終りのない悲しみ』と同じアラン・モウルダーがプロデューサーを務め、意外なことにドクター・ドレーが参加している曲もあります。

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