ビーチ・ボーイズの名盤ランキング TOP6 +1【名盤ナビ】

ビーチ・ボーイズの名盤ランキング TOP6 +1

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ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の全アルバムの中で、名盤としてリストされたポイントに基づく客観的ランキングを紹介します(ランクの詳細)。

ビーチ・ボーイズはその名のとおりビーチの若者文化を象徴するような楽曲も有名ですが、決して陽キャ向けの音楽だけではありません。
特に『ペット・サウンズ』は、熱心な音楽ファンに史上最高の名盤として取り上げられることの多い、素晴らしい作品です。
また、『ペット・サウンズ』しか聴かないのはもったいないと思うほどの名盤も、多数リリースされています。

気づいていない若い世代の人は多いかもしれませんが、ブライアン・ウィルソンの才能はとてつもなく、個人的にはモーツァルトなどに匹敵する歴史に残る人物だと思っています。

長年のファンにとっては、2012年に初めてトゥルー・ステレオ版が発表された作品も多いため、聴き直すのもお勧めです。

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6位:『Sunflower(サンフラワー)』

1970年発表の作品。発表後のセールスは芳しくなかったものの、ファンからは『ペット・サウンズ』以降の最高傑作と見なされることも多い名盤です。
メンバー全員が作曲に参加しています。

5位:『Smiley Smile(スマイリー・スマイル)』

1967年、傑作『ペット・サウンズ』の次作として期待され、完成しなかった『スマイル』の代わりに発表されたアルバムです。不完全な名曲がいくつか収録されています。

『サーフィン・U.S.A.』から本作までの作品は 2012 年に初めてトゥルー・ステレオのリマスター盤が作成されたため、改めて聴き直す際は Mono & Stereo と書かれたものがお勧めです。

4位:『The Beach Boys Today!(ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ)』

1965年発表。フィル・スペクターの影響を受けたブライアン・ウィルソンの才能が開花し、『ペット・サウンズ』へとつながる路線変更の始まりとして注目されている作品です。
ビーチ・ボーイズがアルバム・アーティストと見なされるようになったのはここからのようです。
アップテンポな前半と内省的な後半にわかれています。

Side 1 の最後の名曲です。

3位:『Surf’s Up(サーフズ・アップ)』

1971年発表作。『スマイル』に収録される予定だった表題曲のほかにも名曲の多い名盤です。

2位:『The Smile Sessions(スマイル・セッションズ)』

1966-1967に完成しなかった『スマイル』が、40年以上の時を経て2011年にようやく発表された作品です。
2004年に発表されたブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム『スマイル』(後述)をベースとし、ウィルソンらがサポートする形で当時の音源がまとめられたものであり、理想の『スマイル』ではありませんが、実現しうるベストに近い形と思われる作品です。
小出しにされてきた名曲「Heroes And Villains」、「Surf’s Up」、「Good Vibrations」が当時の声で 1 枚のアルバムに収録されているだけでも価値のある名盤です。

以下動画の「Vega-Tables」という曲のレコーディング・セッションには、ビーチ・ボーイズの熱心なファンとして知られるビートルズのポール・マッカートニーが招待されていました。
ポール・マッカートニーは2016年にインタビュー(出典)で当時を振り返り、「セロリを食べる音が聴こえるなら、それは私だ」と答えています(証拠が確認できなかったためにクレジットはされていないようです)。

完ぺきなセロリの演奏です。

1位:『Pet Sounds(ペット・サウンズ)』

1966年に発表された代表作であり、史上最高の名盤に挙げられることも多い歴史的名盤です。
私は正直なかなか魅力がわからなかったのですが、メロディーを覚えた頃に「God Only Knows(神のみぞ知る)」の美しさに圧倒され、以降その魅力に取り憑かれています。

ビーチ・ボーイズで一番わかりやすい名曲は、1曲目の「Wouldn’t It Be Nice(素敵じゃないか)」と思います。

次の動画の豪華な顔ぶれを見れば、この作品がいかに多くのアーティストに愛されているかがわかる気がします。

番外:『Brian Wilson Presents Smile(スマイル)』by Brian Wilson(ブライアン・ウィルソン)

ビーチ・ボーイズとしてではなく、ブライアン・ウィルソンのソロ名義で2004年に発表された作品です。
ライブ用に組み立てられたパフォーマンスを新たにスタジオ録音したものであり、『スマイル・セッションズ』の原案となっています。
ブライアンの声は若い頃とは変わっていますが、新たに書き下ろされた歌詞とメロディーが加えられている分、こちらのほうがアルバムとしてのまとまりを感じられます。
後にウィルソンは、『スマイル・セッションズ』も本来の『スマイル』からかけ離れたものではないが、本作のほうがより好みだと述べています。
名盤としての評価は『スマイル・セッションズ』のほうがわずかに上ですが(ビーチ・ボーイズ作品と統合すると 3 位相当)、ファンとしてはどちらも外せない名盤です。

以下は、ライブ映像です。