ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の全アルバムの中で、名盤としてリストされたポイントに基づく客観的ランキングを紹介します(ランクの詳細)。
ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)はトレント・レズナーのソロ・プロジェクトで、2020年に「ロックの殿堂」入りを果たしているインダストリアル・ロックを代表するバンドです。
日本での知名度は高くないかもしれませんが、トレント・レズナーは1997年にタイム誌で「最も影響のある25人のアメリカ人」に選ばれたこともあるほどで、デヴィッド・ボウイが NIN の衝撃をヴェルヴェット・アンダーグラウンドと比べたこともあります。
初期のマリリン・マンソンをプロデュースしていたことでも有名で、日本では X JAPAN の hide が好んでいたことも知られています。そんな NIN の作品中、特に名盤として評価の高いアルバムに順位を付けるとすると、以下のようになっていました。
3位:『The Fragile(ザ・フラジャイル)』
1999年発表、2枚組の3rdアルバム。
内省的な内容で賛否が分かれる作品ですが、堕ちたところから這い上がっていく感じに当時ハマり、個人的には最も好きな作品です。
スマッシング・パンプキンズの『メランコリー~』と同じアラン・モウルダーが共同プロデューサーになっています。
「We’re In This Together」
2位:『Pretty Hate Machine(プリティ・ヘイト・マシーン)』
1989年発表の1stアルバム。比較的ポップで聴きやすい作品です。
本人もかかわった2010年のサラウンド・サウンド・リマスターは音がクリアになって明らかに臨場感が増しているので必聴です。
「Head Like a Hole」
1位:『The Downward Spiral(ザ・ダウンワード・スパイラル)』
1994年発表の2ndアルバム。名曲が多く、最も売れた作品であり、オールタイム・ランキングでは140位となっています。
デヴィッド・ボウイの『ロウ』、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』などの影響を強く受けたといわれています。
「March Of The Pigs」
このアルバムのラストを飾るNINの代表曲「Hurt」は、2002年にリック・ルービンのプロデュースでジョニー・キャッシュがカバーしたことで再脚光を浴び、感動的なミュージック・ビデオがリリースされています。