ゲーム音楽の全アルバム中、名盤としてリストされたポイントに基づく客観的ランキングを紹介します(ランクの詳細)。
海外で評価される日本の名盤ランキングを調べていると、日本のゲームミュージック作曲家が世界的に高く評価されていることに気づきました。
そこで、国内外を問わず、ゲーム音楽のカテゴリーで音楽ファンに評価の高い名盤について調査してみました。
その結果、驚いたことに、世界(英語圏)でもゲーム音楽の名盤は日本人作曲家が多くを占めていることが判明しました。
10位:植松伸夫『PIANO COLLECTIONS/FINAL FANTASY VII』
2003年発表作。植松伸夫氏が手掛けるファイナルファンタジー(FF)シリーズの音楽は全体的に高評価を受けているのですが、なかでも VII が人気で、そのピアノバージョンが10位にランクインしました。ピアニスト/本田聖嗣氏が演奏しています。

9位:Toby Fox『Undertale Soundtrack』
2015年発表作。このランキングで唯一の日本国外の名盤です。トビー・フォックス氏は熱橋的なファンの多いインディーRPGの名作「UNDERTALE(アンダーテール)」の作者であり、音楽からゲームをつくるそうです。日本のゲームからも大きな影響を受けており、ポケモン剣盾やスカバイの音楽にも参加しています。
YouTubeでは1億回以上も再生されており、すごい人気です。
8位:植松伸夫『Final Fantasy VIII Original Soundtrack』
1999年発表作。映像付きのサントラも販売されています。
7位:『NieR:Automata Original Soundtrack』
2017年発表作。「ニーア オートマタ」の OST です。Amazonレビューの数を見ればわかるように、NieRシリーズの繊細な音楽も世界的に高く評価されています。このランキング中では最も新しい作品です。
6位:『ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラック』
2010年発表作。次世代RPG「ニーア ゲシュタルト」と「ニーア レプリカント」両作品のゲーム音源が収録されています。
5位:植松伸夫『Final Fantasy VI Original Soundtrack』
1994年発表作。映像付きのサントラも販売されています。
4位:植松伸夫『Final Fantasy VII Original Soundtrack』
1997年発表作。ファイナルファンタジー・シリーズで最も高評価を受ける作品です。
3位:山岡晃『Silent Hill 3 ORIGINAL SOUNDTRACKS』
2003年発表作。世界的にヒットしたコナミのホラーゲーム「サイレントヒル」シリーズは、ゲームの雰囲気にマッチしたその音楽も非常に高く評価されています。CDは高騰していますが、MP3なら入手できます。
2位:近藤浩治『ゼルダの伝説・時のオカリナ』
1998年発表作。近藤浩治氏はスーパーマリオブラザーズの作曲で有名ですが、ゼルダの伝説のサウンドトラックが中でも最も高い評価を受けており、このCDはプレミア価格が付いています。ちなみに、近藤浩治氏で次に評価の高い作品は、スーパーマリオヨッシーアイランドのサウンドトラックでした。
1位:山岡晃『Silent Hill 2 Original Soundtracks』
2001年発表作。サイレントヒルのゲームが好きな人はもちろん、ゲームを知らない人をも魅了する名盤です。BestEverAlbums では、ゲーム音楽に限らず2001年にリリースされた世界の全アルバム中のランキングでも 43 位と、非常に高い評価を受けていました。
山岡氏はもっとも影響を受けているアーティストとして、Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ、NIN)のトレント・レズナーを挙げています。確かに、世界観は少し似ているところがあります。